オサチの看護師奮闘記

5年一貫校卒の看護師 働きながら思ったこと。これからのこと。

5年一貫看護教育って何?

 

 

 

初めまして。オサチと申します。

急性期病院の外科で看護師をして3年目になりました。

働いてきて思ったこと。これからのこと。日々働いて思ったことや気づきを記事にしていこうと思っています。

 

目次

1 看護師を目指したきっかけ

2 5年一貫看護師養成校とは 

3 学校生活について

4 5年一貫校卒の看護師として実際に働いて

 

1 看護師を目指したきっかけ

 

 いつも聞かれたらこう答えます。「コード・ブルー」がかっこよかったから。

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 (今は亡きナースキャップをつけてはしゃぐ私)

 

 …我ながら安易ですね。

 

 弁解させてください。(笑) 

 

 中学生になり進路を考え始めた当初は、進学校に行って大学に行こうー。なんて考えていました。 

 

 ある日、友達からこのドラマめちゃめちゃ面白い!と勧められたのが「コード・ブルー」です。案の定、「救急医療かっこいい!」「山Pかっこいい…」とはまってしまう私。そこからあらゆる医療小説やドラマを見て憧れます。

 

 ひとまず、「医療職になろう!」と思った私。近くに高校から看護を学び5年で正看護師資格を取得できる学校がありました。早くなれるならラッキー☆と受験を決めたわけです。

 

 実をいうとその学校を受験すると担任に言ったとき、反対されています。

「早くなれる反面、諦められないよ。大学でも看護師目指せるんだから、進学校にしたら」と。5年一貫教育は良しあしありました。それはのちほど。

 

2 5年一貫看護師養成校とは 

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専門高校の一つである高等学校衛生看護科は、看護師養成の制度上、准看護師養成課程として位置付けられ、また、その専攻科は看護師養成課程(2年課程)として位置付けられ、それぞれ、我が国の看護教育の一翼を担ってきたところです。
 また,平成14年度からは高等学校の看護に関する学科とその専攻科を合わせた看護師養成課程(5年一貫過程)が新たに創設され、5年間の一貫教育による看護師養成教育が実施されています。(文部科学省HPより引用)

  

とまあ、簡単に言うと、高校から看護の勉強して5年間で正看護師免許とれますよー!

 ということですね。昔は衛生看護科で准看護師資格だけとる事が多かったようです。

 

今も3年で准看護師資格取得→その後2年過程を経て正看護師資格を取得する学校もあるようですが、私の学校は5年目に准看護師と正看護師を取得できるカリキュラムの学校でした。

 
メリット

①学費が安い!

②いち早く現場で活躍できる!

 

①学費が安い!

 一番がこれですね。なんてったって学費が安い!!特に私は県立の学校だったので3年間は授業料無料でしたし、2年過程の専攻科授業料も年間十数万円程度だったかと思います。(教育施設ごとに異なります)圧倒的に大学進学より安いです。

 

②いち早く現場で活躍できる!

 早くから学び、実践することができます。いち早く上級実践の扉が開けるのが強みだなと思いますね。(臨床経験年数が早く積める)

 

デメリット

①最終学歴が高卒

②普通教科と併せて看護教科の勉強をするのでめちゃくちゃ大変

 

①最終学歴が高卒

 これは、今思うと中学時代担任が何を伝えたかったかわかる気がします。基本給は同じ看護師なのに大卒や専門卒に比べ一番低いです。申請次第で大学院進学も可能ですが、私はネックだなあと思います。大学への編入はできるようになりました!

 

②普通教科と併せて看護教科の勉強をするのでめちゃくちゃ大変

  後述しますが、「空きコマ」「人生の夏休み」そんなものは存在しません。(笑)

 

3 学校生活について

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(看護に限らず医療職ってものすごい量の教科書買いますよね…)

 

  私の学校は看護科という高校(3年)とその学校の看護科を卒業した者だけが

進学できる専攻科(2年 )という2種類の学科から成っています。高校は普通科もあったので校内が女子で溢れかえっている…なんてことはなかったです。学校行事や学年イベントは普通科の生徒と同じように参加してましたね。

 

高校生時代は普通科と同じく制服で登校します。専攻科に進学すると私の学校は毎日スーツで登校でした。(専攻科用の制服を設けているところもあるようです)

 

専攻科は校内に併設されていて、体育館や一部実習室、理科室などの特別教室は高校生と共用なので、「校内にスーツの人がうろついている」という異様な光景が広がります。(笑)

 

高校時代は現代文や古文、英語や数学などの一般教科のほか、基礎看護や解剖生理学などの専門科目の講義、シーツ交換などの技術演習も1年目から行います。

 

専門教科を勉強してる…!とウキウキな私でしたが、のちに打ちのめされます。

定期テストの科目数が多い…!!

普通科目+専門科目のテストがあったため、勉強科目は多いし、テスト数は多いし、普通科の生徒がテストを終え帰っていく姿を横目に見ながら、テストを受けていました…

 

高校2年生から少しずつ病院実習が始まり、3年生では本格的に病院実習を行います。

3年生の時はDrからの講義もありました。

 

高校3年生で一度卒業です。普通科の生徒と共に「卒業式」に参加します。

その後、専攻科へ進学するのですが、ここで進路を変更することも可能です。この時、高校卒業の資格はありますが、准看護師資格及び正看護師受験資格はないので「看護に少し詳しい人、普通科より一般教科の単位数は少ない人」という何とも中途半端な位置づけになってしまうので、看護科へ進学を考えるときは覚悟が必要だなあと思います。(進路変更のチャンスはある!と前向きに捉えることもできますね)

 

専攻科への進学は基本的に看護科を卒業していれば進学可能となっていますが。一応校内ルールで到達度テストという看護教科全科目振り返りテストを受け、すべての科目で

60点以上取得(不合格時は再テストの繰り返し)しなければ春休みに入れま10みたいな関門がうちにはありました。しんどかったなあ。(笑)

 

晴れて魔の到達度テストを乗り越えた勇者は3月に卒業式を行った体育館で新高校1年とともに「入学式」に参加します。(なんだか不思議な感覚でした)

 

専攻科は一応高校生と教室棟が異なり、つながっていますが独立しています。

前述の通り、スーツで登校となり、勉強項目も看護のみとなります。(なぜか英語と体育はありました…(笑))

 

授業も高校教諭のほか大学から講師を呼んで講義していただいたり、病院からDrやNs、PTやSTを招いて講義していただきます。

 

高校で学んだ基礎をもとに看護師を目指して2年でより専門的な内容を詰め込むため、9時から17時まで空きコマなしのフル授業、夏休み返上で実習のため、目まぐるしく2年間が過ぎていきました…(あっという間だったなあ…)

 

激動の2年間を過ごし、専攻科2年の冬に准看護師試験と正看護師試験を受験します。

20歳の年でもあるので、成人式→准看試験→正看試験とそこも目まぐるしかったです。

 

試験を受験し、合格発表を待ちながら、3月にまた体育館で「修了式」に参加して、5年間の教育課程を修了しました。

 

私の学校は看護科の募集40人1クラスしかないので5年間クラス替えはありません。5年間、苦楽を共にするので、5年目の修了式を迎えたときは不思議な一体感があった気がします…。

 

3 5年一貫校卒の看護師として実際に働いてみて

 持っている資格は一緒なので、優れている、劣っているというのはなかったです。

 

私は配属先の同期に5年一貫校卒の子がいて同志よ…となりましたね。(笑)

5年一貫校卒の看護師で主任になった先輩もいます。

25歳経験年数5年目…なんてことになるので次のチャンスを若くしてつかめます。

同期も年齢関係なく、みんなで協力して頑張ろう!と壁を感じることはありません。

 

プリセプティーがタメだったり、後輩が年上…なんてことがあるので少し不思議な感覚にはなりますが、早く現場で経験積んだ先輩として学んだことを精一杯伝えるのが大切だな、と思っています。

 

⑥まとめ

いかがでしたか? 

珍しい5年一貫看護師養成校、少しイメージしていただけたでしょうか。

5年一貫校への進学は中学生で「看護師になる!」という覚悟の上となるので、進学を悩んだり、イメージが難しいかもしれませんが、この記事を読んで少し身近に感じてもらえればと思います。

また、看護師になるルートにはこんなルートもあるのか!と知っていただけたら幸いです。

 

 

次回予告!

 

「看護師1年目、適応障害になったってよ。」

 

では! オサチでした。